料理の工夫人

菊芋(キクイモ)

  • 2012.11.21

◆菊芋をご存じですか?

kikuimo1.png菊芋は、キク科ヒマワリ属の多年草で、9月~10月に、菊に似た黄色い花をつけるのでこの名があります。北アメリカ北部から北東部を原産地とし、日本には江戸時代末期に飼料用作物として伝来しました。根にできる芋を食料や飼料にするため、戦時中は盛んに栽培されたとのことです。
主成分は多糖類イヌリンを含む食物繊維であり、イモ類のようですがデンプンはほとんど含まれません。味はジャガイモのような舌触りと、ごぼうのような風味があります。

◆放射能を蓄積しない野菜?

実は今、この菊芋は、放射能を蓄積しない野菜として、注目を浴びているのです。
2011年12月に来日したロシアのベラルーシ「ベラルド放射能安全研究所」のウラジミール・バネンコ副所長は、チェルノブイリ原発事故後の放射性汚染の調査・研究結果の講演を行った際に、菊芋について「放射能汚染地域で栽培された菊芋に、根の部分にも、葉にも茎にも放射能が溜まっていなかったとの報告があったとのことです。

◆オリゴ糖の一種、イヌリンの働き

また、菊芋に含まれるイヌリンは、植物によって作られる天然のオリゴ糖の一種で、菊芋のほか、タンポポや、ごぼう、ダリア、アーティーチョークなど、植物の根や地下茎に蓄えられます。
このイヌリンの持つ炭水化物や糖質は、体内でブドウ糖には変わらず、イヌラーゼという酵素によって分解され、フルクトオリゴ糖になります。腸内ではビフィズス菌などの善玉菌の餌となりますので、腸の中を整える善玉菌が増え、消化吸収を良くしてくれると言えます。
さらに、胃腸を通過するときに水分を吸収してゲル状になり、腸内の余分な糖を体外へ排出することで、食後の血糖値の急上昇を防ぐとして、菊芋を食事療法として勧めることもあるそうです。

◆菊芋のおいしいレシピ

菊芋の食べ方としては、煮物にすると少しえぐみがありますので、きんぴらやてんぷらなどがお勧めです。きんぴらごぼうに似た触感がお楽しみ頂けます。きんぴらのレシピをご紹介致しますので、ぜひお試しください。
収穫時期は11月頃になりますので、自家栽培にも挑戦してみられてはいかがでしょうか?


☆おいしく食べましょうレシピ☆
【菊芋のきんぴら】
kikuimo2.jpg<材料>
・菊芋    200g
・にんじん  1/2本
・ゴマ油   大さじ1/2
・鷹の爪   少々
・酒     大さじ2
・ホタテだし 小さじ1

(A)

酵素F1   大さじ1
・みりん   大さじ1
・しょうゆ  大さじ1/2

・炒りごま  大さじ2~3

<作り方>

① にんじん、菊芋は太めのせん切りにする。

② フライパンにゴマ油、輪切りにした鷹の爪を入れて熱し、にんじんを入れて炒める。

③ にんじんがしんなりしてきたら、菊芋をいれて、さらに炒める。

④ 酒、ホタテだしを入れて沸騰させ、(A)を入れ、強火で水分をとばす。

⑤ 炒りごまをかけて出来上がり!